セキュリティ対策に貢献するSaaS企業10社を紹介。HENNGE、O-motionなど

自社でハードウェアを保有しシステムを管理するオンプレミスからインターネット上の仮想サーバを利用するクラウドのシステム運用へ移行する企業が年々増加しています。

2020年における1社あたりのSaaS導入平均数は8.7。新型コロナウイルスの影響もあり、SaaS利用数は前年度から約60%増加する結果となりました。
(参照元:BetterCloud調査)

オンプレミスでは社内のサーバに社内LAN経由でアクセス行なっていた一方、クラウドではネットの仮想サーバ上に保管されたデータにアクセスすることとなります。

したがって、インターネットを介した第三者による不正アクセス情報漏洩データ改ざんのリスクなど、企業は従来の社内ネットワークへのセキュリティ対策に加え、新たな脅威に備える必要が出てきました。

そのような状況で以下のようなセキュリティ対策機能をもつSaaSを導入する動きが活発になっています。

「独自の端末特定技術や多要素認証を組み合わせた不正アクセスを検知し、ログインを防ぐクラウドサービス」

DDoSや情報漏洩、SQLインジェクションなどに対し、自動アップデートによる最新のセキュリティ機能で早期検知・対策を行うクラウド型Webセキュリティサービス」

「クラウドで接続し、ローカルと完全に分離されたことで情報漏洩対策も行える仮想デスクトップシステム」

今回は上記のようなセキュリティ対策に貢献しているSaaS企業10社を紹介します。

1.HENNGE株式会社  -「HENNGE」

出典元:https://hennge.com/jp/

HENNGE株式会社はテクノロジーの活用が必須の現代においてクラウドセキュリティー分野で7年連続市場シェアNO.1を達成している企業です。

主なサービスにMicrosoft 365やGoogle Workspaceといったクラウドサービスに対してセキュアなシングルサインオンなどのサービスを提供する「HENNGE One」があります。

様々なシステムが混在している環境ではシングルサインオンの需要が高まっています。

他にも、「HENNGE Secure Browser」はスマートデバイスからセキュアにクラウドサービスにアクセス可能なブラウザです。

2段階認証プロセスのための仮想デバイスアプリである「HENNGE Lock」などデバイスのアクセス業務を改善するサービスを提供しているのが特徴です。

ビジネスにおいて多く活用されているメールを、クラウド上で簡単に送信することができるシステムを提供しています。

他にも配送ログ管理やエラーメール処理、セキュリティーパッチ対応、送信者認証技術への対応といったシステムを提供しておりセキュリティ対策を網羅できる企業のひとつです。

東京や大阪などの拠点にサービスを提供するための営業とカスタマーサクセス担当が所属しており、全国への販路拡大を支援しています。

  • 代表者:小椋 一宏
  • 設立:1996年11月15日
  • 資本金:非公開
  • 事業内容:SaaS認証基盤の提供
  • 参照URL:https://hennge.com/jp/

2.かっこ株式会社 -「O-motion」

出典元:https://cacco.co.jp/

かっこ株式会社は「未来のゲームチャレンジャーの「まずやってみよう」をカタチに」をコンセプトに活動している企業です。

ビッグデータとアルゴリズムを活用し企業の様々な課題解決を行っています。

インターネット上でワンクリックで簡単に決済ができるようになった現代、個人情報の漏洩を防ぐことはビジネスを行う上で絶対条件となります。

「O-motion」は独自の端末特定技術と捜査情報を活用して審査を行うことで不正ログインをリアルタイムに検知しリスク低減を実現します。

ログインが怪しい場合には多要素認証を組み合わせるなどのリスクベースでの認証フローを構築することが可能です。

疑わしいアクセスにのみ認証設定行うことができるため、正常なユーザーへは負荷をかけません。

SaaS型アルゴリズム領域で精度を高めることで、ビジネスの最適化と課題解決への指標を見つけ、不正検知や決済コンサルティングまで企業をサポートしています。

個人情報漏洩や不正取引などの防止を支援していき、安心・安全なオンライン取引の環境作りに貢献している企業です。

  • 代表者:井出 寿利
  • 設立:2018年5月
  • 資本金:約363,56万円
  • 事業内容:SaaS型アルゴリズム提供事業
  • 参照URL:https://cacco.co.jp/

3.セーフィー株式会社 -「Safie」

出典元:https://safie.link/

セーフィー株式会社は世界中のカメラ映像をクラウド化して誰もが活用をすることができる映像プラットフォームを提供しています。

「safie」はサブスクリプション型で提供され、あらゆる映像データと解析アプリケーションが集まるプラットフォームです。

防犯カメラによりオフィス内の情報盗難や紛失などを防ぐことができます。

導入実績は、飲食店の混雑率の可視化や、商業施設の顧客行動分析、観光地のYouTubeライブ配信などがあります。

このような映像やデータを活用して企業課題の解決や消費者の生活の質向上を応援しています。

高セキュリティで低価格でありながら、クラウドなので24時間いつでもどこでもスマホやパソコンといったデバイスを選ばずに閲覧することができます。

また、1台に付き15人まで映像を共有することができるため映像の利用する幅が広がります。

9月29日にマザーズへ上場することもあり投資家からも注目を集めている企業の一つです。

  • 代表者:佐渡島 隆平
  • 設立:2014年10月23日
  • 資本金:1億円
  • 事業内容:クラウド録画型映像プラットフォーム「Safie」の開発と運営および関連サービスの提供
  • 参照URL:https://safie.co.jp/

4.ドコデモ株式会社 -「どこでもデスクトップ」

出典元:https://www.docodesk.jp/

ドコデモ株式会社が提供している「どこでもデスクトップ」はブラウザだけで仮想デスクトップを利用することができるシステムです。

働き方改革やコロナ禍において、テレワーク導入時に課題となる情報漏洩などのセキュリティ対策にも対応することができるため注目が集まっています。

クラウドで接続することでローカルとは完全に分離し情報漏洩のリスクを低減して利用することができます。

また、データをローカルにダウンロードできない仕組みのため情報の持ち出しを未然に防止できます。

さらにログインの有無やトータルの利用時間など、作業者の稼働状況の状況をチェックすることが可能。

ブラウザだけで利用することができ、ハイスペックなパソコンが必要なかったり、VPN接続を行う必要がなかったりするのでテレワークなどの導入コストも抑えられます。

PC1台単位で導入ができ、ログインを行うだけですぐに利用ができる手軽さから多くの企業に導入されているサービスです。

  • 代表者:柘植 信英
  • 設立:2017年4月4日
  • 資本金:約77,39万円
  • 事業内容:クラウド系VDIソリューションの「どこでもデスクトップ」を提供
  • 参照URL:https://www.docodesk.jp/

5.株式会社 Photosynth -「Akerun」

出典元:https://photosynth.co.jp/

株式会社 Photosynthが提供している「Akerun」は今あるドアに張り付けるだけで利用できることが特徴的な入退出管理システムです。

オフィスにある情報の盗難や紛失を未然に防ぐために入退出管理は必須です。

万が一、盗難や紛失があった際に、誰が出入りをしていたかがわかればその後の対応も迅速に行うことができます。

また、勤怠管理サービスと連携することができるので労務管理業務の改善と工数の削減といったあらゆる業務の生産性向上を図ることができます。

レンタル形式で提供しているため短期間から長期間といった企業に合った期間で利用できることも特徴の一つです。

様々な業種や有名企業への導入実績があります。その数は5,000社以上にものぼり採用されており信頼性が高いサービスです。

  • 代表者:河瀬 航大
  • 設立:2014年9月1日
  • 資本金:34億5千万円
  • 事業内容:IoT関連機器の研究開発、「Akerun」の開発・提供
  • 参照URL:https://photosynth.co.jp/

6.株式会社DataSign -「webtru」

出典元:https://datasign.jp/

DataSignは個人情報保護方針やクッキーポリシーの改訂といったコンプライアンスやリスクを低減し企業の信頼を確保するためのコンサルティングを提供しています。

「webtru」は法人向けの「プライバシーテック・スイート」です。

プライバシーテック・スイート」とは消費者のプライバシーを保護し、適切にパーソナルデータを活用するための技術をさします。

「webtru」は自社サイト上で第三者から行われているデータ収集状況を把握することができるシステムです。

改正個人情報保護法では、サイト運営者は自社のサイト訪問者の情報を守らなくてはいけません。

「webtru」を利用すれば、GDPRなどの法規制や様々なガイドラインに対応しているので、サイト訪問者が安心してサイトの閲覧を行うことができるようになります。

最適なツールを2ステップで導入することができるため、サイト運営における様々な規制に瞬時に対応することができます。

大手金融機関や有名企業にも導入実績があり信頼性の高いシステムです。

  • 代表者:太田 祐一
  • 設立:2016年9月14日
  • 資本金:非公開
  • 事業内容:「webtru」と「paspit」の開発・提供
  • 参照URL:https://datasign.jp/

7.株式会社イエソド -「YESOD」

出典元:https://www.yesod.co/

株式会社イエソドは一元化されていない人事・組織情報を簡単に一元化、統合し各種SaaSのアカウント管理を自動化するクラウドSaaS統制プラットフォームを提供しています。

「YESOD」は時系列の人・組織の情報をベースにSaaS管理を実現することができるため頻繁に起こる入退社や異動といったことにも対応することができるシステムです。

「YESOD」は大きく分けて2つの機能を持ち合わせています。

「利用中のSaaSアカウント情報を自動で取得し一元的に管理」

「情報の一元化により、担当者間の連携ミスや手戻りを削減」

過去の組織図や従業員の所属情報といった履歴や、情報も同時に把握することができるためシームレスな連携を実現することができます。

各所に散らばっている人や組織の情報を組織内の壁を越えて一元管理することができ、必要な情報を必要な人に届けることができます。

通信はSSL/TLSを利用して暗号化されているため安全に利用できます。

  • 代表者:竹内 秀行
  • 設立:2018年9月13日
  • 資本金:32,70万円
  • 事業内容:人や組織のあらゆる情報を統合管理する「YESOD」の開発・提供
  • 参照URL:https://www.yesod.co/

8.株式会社カウリス -「FraudAlert」

出典元:https://caulis.jp/

株式会社カウリスはボットや人力による不正ログイン、不正会員登録といった不正アクセスを防ぐ「Fraud Alert」を提供しています。

不正ログイン被害を経験したことのある事業者の割合が3割を超えている現代で注目度が高い企業です。

不正が疑われるアクセスに対して追加で認証を行うことで被害を低減し、なりすましなどによる不正購入を未然に防ぐことができます。

様々な業種に導入されていて不正検知システムの注目度が高まっています。

例えば、銀行ではオンラインでの不正送金やATM不正出金、交通機関ではなりすましログインによる不正交換や不正購入に導入されています。

E-コマースでは不正商品購入やユーザーチャージバックの不正といった不正行為を防ぐことができます。

初期導入費用が不要でメンテナンスも発生することがなく気軽に導入できるところが特徴です。

  • 代表者:島津 敦好
  • 設立:2015年12月4日
  • 資本金:約535,39万円
  • 事業内容:不正アクセス検知サービスの開発・提供
  • 参照URL:https://caulis.jp/

9.株式会社セキュアイノベーション -「secuWAF」

出典元:https://www.secure-iv.co.jp/

セキュアイノベーションは中堅・中小企業向けに最小限で最大の効果を引き出すための「secuWAF」や「EISS」といったセキュリティソリューションを提供しています。

「secuWAF」は外部からのウイルスなどの攻撃を遮断し、インターネットにおける様々な脅威からWebサイトを守るクラウド型のWebセキュリティーサービスです。

「secuWAF」は、自動でアップデートされた最新のセキュリティ機能で新たな脅威に対応し、検出することで早期発見・対策を行うことができます。

また、Webアプリケーション診断において、PCIDSSガイドラインに準じたWebアプリケーション診断を実施している専門エンジニアが診断を行っていることが強みです。

クラウドベースのシステムでありながら、自社で簡易設定を行えるためSOC側による詳細設定も個別提供ができます。

本社は沖縄県にあり、東京都、愛知県にもオフィスを構えています。

多くの販売パートナーと共にサービスを提供しているため全国での導入実績があります。

  • 代表者:栗田 智明
  • 設立:2015年10月21日
  • 資本金:1億6100万円
  • 事業内容:コンピュータ関連、セキュリティ、ネットワークシステムの設計、開発、運用、監視及びログ解析サービス、セキュリティオペレーションセンターの運営など
  • 参照URL:https://www.secure-iv.co.jp/

10.株式会社ヌーラボ -「Nulab Pass」

出典元:https://nulab.com/ja/

株式会社ヌーラボはチームの可能性を広げるためのウェブベースのコラボレーションツールの提供を行っています。

プロジェクト管理ツールである「backlog」やフローチャート・組織図などの作成を行うことができる「cacoo」が主力サービスです。

これらのヌーラボ製品のセキュリティとアカウント管理を強化する「Nulab Pass」があります。

チームの可能性を広げるシステムとして、雑談・コミュニケーションを行うことができるビジネスチャットツールの「typetalk」があります。

Nulab Passはヌーラボ製品であるacklog、cacoo、typetalkの煩雑になりがちなアクセスを一括して安全に管理することができ、シングルサインオンの実現が可能になります。

サービスが多くなりつつあるきぎょうアクセス管理を行う際に注目度が高い企業です。

本社は福岡県で、東京と京都に事業所があります。国内だけでなくニューヨークやオランダ、シンガポールにも拠点を置き開発を行っています。

  • 代表者:橋本 正徳
  • 設立:2004年3月29日
  • 資本金:非公開
  • 事業内容:チームコラボレーションを促進するサービスの開発と提供
  • 参照URL:https://nulab.com/ja/

いかがでしたでしょうか。

現代においてIT化による生産性向上は必須要件となりつつあります。それに伴い、システムのセキュリティ対策というのは無視できない問題となっています。

今回はセキュリティ対策を行うことができるSaaSを提供する企業の中でも特に注目度の高いSaaS企業を中心に紹介させていただきました。

今後も同業界に関する情報を発信してまいりますので転職先の候補としてご検討いただければと思います。

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