SaaS型 人事管理システム(HRMS)を提供する企業12社を紹介。Part3 SHaiN、HRBrainなど

2018年12月に経済産業省は「DX推進ガイドライン」を制定。

企業の成長や競争力強化のためにデジタル技術を活用し、新たなビジネスモデルを創出、改革することを推進しています。

人事部門においてもDXを推進し、新たな人事業務フレームワークを構築することが重要であるされています。

人事のDX推進における取り組みは大きく分けて「意思決定分野」と「自動化分野」の2つの分野に分けることができます。

「意思決定分野」は人材に関するデータを用いて採用から育成、人材の配置などITが幅広い範囲で最適な意思決定を促すことが期待されています。

また、「自動化分野」はクラウドシフトを中心にオペレーションの自動化やデジタル化を推進。業務効率化を図る狙いがあります。

人事部門のDXは「意思決定分野」の導入が「自動化分野」に比べて遅れているのが現状です。

原因としては人事業務の効率化を行う「自動化分野」の導入が優先であること、またAIによる意思決定を行うデータの整備ができていないことなどが挙げられます。

このような状況で「自動化分野」のみならず「意思決定分野」の人事DXを推進するサービスが注目を集めています。

「有能な人材へコストをかけずにアプローチできる、マッチングシステムやコミュニケーションツールを備えた採用プラットフォーム」

「膨大な人事データを活用し人員配置を的確に行い、従業員の業績や評価を一括管理できるタレントマネジメントシステム」

「社員のメンタル状況やストレスレベルを見える化し、離職を防ぎつつ人材育成に役立てることのできるエンプロイーサクセスプラットフォーム」

上記のような機能を備えたSaaS型の人事管理システムは、人事担当者の抱える課題を解決できるサービスとして注目度が年々高まっています。

今回はHaiN、HRBrainなどSaaS型の人事管理システム(HRMS)を提供する企業12社を紹介します。

1.株式会社タレントアンドアセスメント の SaaS -「SHaiN」-

出典元:https://www.taleasse.co.jp/

株式会社タレントアンドアセスメントは、企業にとって欠かせない優秀な人材の採用・育成をサポートしています。

「SHaiN」は、24時間365日場所を問わずに使える対話型AI面接サービスです。

面接は全て、事前に登録した内容に基づきAI音声で行われます。

一般的な面接から採用までの必要日数は最短でも10日程かかるものですが、「SHaiN」を使えば最短3日で採用通知まで行うことが可能です。

プランは、初期選考向けのスタートプラン、アルバイト採用向けのライトプラン、新卒・中途採用向けのスタンダードプランから選べます。

面接の内容はテキスト化もされ、面接評価レポートも自動作成されるので、対面で行う最終面接に活かすことが可能です。

既に吉野家やホリプロなど大手の会社でも、「SHaiN」は導入されています。

  • 代表者: 山﨑俊明
  • 設立: 2014年10月
  • 資本金: 3億9380万円(資本準備金を含む)
  • 事業内容: AI面接サービス/戦略採用ソリューション/人材採用・育成サポート/メディアプロデュース事業
  • 参照URL: https://laboratik.com/

2.株式会社AIトラベル の SaaS -「AIトラベル」-

出典元:https://www.taleasse.co.jp/

株式会社AIトラベルは、出張管理サービスの「AIトラベル」を提供している会社です。

「AIトラベル」は、出発地・目的地・人数・時間の4つを入力するだけで国内にも海外にも簡単に出張の手配ができます。

通常、出張の手配を行うには1件あたり2時間程度かかりますが、「AIトラベル」を利用することで10分で手配完了です。

出張の予定変更があった場合も、AI travelコンセルジュデスクとのチャットにより変更・取消ができます。

また、実際の出張宿泊費だけでなく、同じ日の周辺の宿泊費も履歴として蓄積することで、後から今回の出張費が適切だったか検証可能

この検証機能により、出張経費を大幅に削減することができます。

株式会社AIトラベルは、2017年度にグッドデザイン賞を受賞しており、今後さらなる活躍が期待される会社です。

  • 代表者: 村田 佑介
  • 設立: 2014年2月4日
  • 資本金: ‭2億7,791万9,113‬円(資本準備金含む)
  • 事業内容: インターネットを利用した各種情報提供サービスその他関連する事業
  • 参照URL: https://aitravel.cloud/

3.株式会社Another works の SaaS -「複業クラウド」-

出典元:https://anotherworks.co.jp/

株式会社Another worksは、複業・業務委託採用のプラットフォームを提供する会社です。

「複業クラウド」は、成約手数料を一切かけずに何人でも最適な人材を採用できます。

さらに、求人掲載数も無制限で掲載でき、Indeed・求人ボックス・スタンバイといった有力な求人媒体にも自動で連携。

「複業クラウド」に登録している「タレント」と呼ばれる人材をスカウトすることもできます。

SNSを利用する感覚でやりとりでき、タレントに仕事を依頼することに決まった場合も中間マージン不要で直接契約が可能です。

「複業クラウド」には、既に25,000人以上のタレントが登録しており、今後ますますの発展が見込まれます。

  • 代表者: 大林 尚朝
  • 設立: 2019年5月7日
  • 資本金: ‭92,600,000円
  • 事業内容: 複業クラウドの企画・開発・運営・販売
  • 参照URL: https://anotherworks.co.jp/

4.株式会社Be&Do の SaaS -「Habi*do」-

出典元:https://be-do.jp/

株式会社Be&Doの社名の意味は、モチベーションの語源である2つの言葉を組み合わせたものです。

「Be = あるがままの存在を認める」
「Do = 自発的な行動を実践する」

「Habi*do」は、会社組織の心理的資本に目を向け、マネジメント力やコミュニケーション力を向上させることができるサービスです。

既にロート製薬や三井住友ファイナンス&リース株式会社など、大手の会社にも採用しています。

「Habi*do」は、目的や目標のプロセスを見える化し評価することで、イキイキと働ける職場を作りたいという願いが基のサービスです。

「Habi*do」を利用する際には、まず現在の状況や導入の目的をヒアリングすることからスタート。

ヒアリングしたニーズを基に担当者が運用プランを提案し、基本マニュアルの提供や事前準備まで一緒に行います。

株式会社Be&Doは、2018年にはHRテクノロジー奨励賞を獲得し、テレワークが広がり一人での仕事が増えていく中で注目を浴びる会社です。

  • 代表者: 石見一女(庭井一女)
  • 設立: 2011年10月25日
  • 資本金: ‭4800万円
  • 事業内容: Wellbeingマネジメントシステム「Habi*do(ハビドゥ)」の開発、提供、運用支援など
  • 参照URL:https://be-do.jp/

5.株式会社BearTail の SaaS -「Dr.Travel」-

出典元:https://be-do.jp/

株式会社BearTailは、「自分が持っている時間を最大化させる」という理念を掲げている会社です。

その理念に基づき、無駄な時間を減らし豊かな時間を増やすことのできるサービスを開発しています。

「Dr.Travel」を利用すると、手間を大幅に削減して国内または海外の出張や出張経費の精算を行えます。

出張者の負担が軽くなるようにコンシェルジュが最適なプランを提案。

通常の旅行会社では手数料込みの料金で提案されますが、「Dr.Travel」では手数料なしの価格です。

さらに移動経路や宿泊先の詳細が全てシステム上で確認できるので、何かあった際にもすぐ安否確認や関係各所への連絡ができます。

株式会社BearTailは、他にもペーパーレス経費精算「RECEIPT POST」や請求書オンライン受領・処理サービス「INVOICE POST」などを提供。

この「POSTシリーズ」は、導入している会社は300社以上という実績があります。

  • 代表者: 黒﨑賢一
  • 設立: 2012年6月26日
  • 資本金: ‭100百万円
  • 事業内容: 出張手配・管理システム「Dr.Travel」などの提供
  • 参照URL:https://beartail.jp/

6.株式会社BEC の SaaS -「Gozal」-

出典元:https://bec.co.jp/

株式会社BECは、人の働き方と人の持ち味を繋げることを使命として、労務管理システム「Gozal」の提供・開発を行っています。

「Gozal」は、通常紙やExcelで管理されることの多い勤怠や給与、社員情報の管理をクラウドを活用することでペーパーレス化できるツールです。

また、ただペーパーレスにするだけでなく、就業規則や規定を精査し現状と比較・分析し課題を解決する仕組みづくりを行うといったことも相談できます。

企業規模も50名の小規模な会社から、3,000名の大きな会社まで対応。

システムを提供して終わりということではなく、その後の制度変更に伴う相談や勤怠・給与などのデータもオーダーメイド形式で納品も可能です。

実際に「Gozal」を導入した会社から、「作業効率が大幅に向上した」という喜びの声も上がっています。

  • 代表者: 高谷 元悠
  • 設立:2014年1月28日
  • 資本金: 非公開
  • 事業内容: 「Gozal」の開発・運営
  • 参照URL:https://bec.co.jp/

7.株式会社wellday の SaaS -「wellday」-

出典元:https://corp.wellday.jp/

株式会社welldayは、会社で働く従業員があるべき姿を実現するという意味のエンプロイーサクセスを世界共通の経営指標にすることを目指している会社です。

そのために、以下の4つの企業価値を発信しています。

「いま、未来を発明する」

「オープンに、誠実に」

「挑戦をきわめる」

「ハートからはじめよう」

「wellday」は、ビジネス上のコミュニケーションツールSlackやMicrosoft Teamsと連携させるだけで、従業員のメンタル状況やストレスレベルをスコア化します。

数値の高い従業員を見える化し、課題を明確化。独自のフォローアップマニュアルにより、解決につながる可能性が高いアクションをとることができます。

このように従業員の精神面をサポートすることで、突然の離職や長期休職に至る前にフォロー。離職により必要となる人材育成費用を大幅に削減できます。

  • 代表者: 牟田 吉昌
  • 設立:2019年4月3日
  • 資本金: 資本金7,550万円
  • 事業内容: エンプロイーサクセスプラットフォーム「wellday」の開発・運営
  • 参照URL:https://corp.wellday.jp/

8.株式会社BtoA の SaaS -「BetterEngage」-

出典元:https://betterengagee.com/

株式会社BtoAは、人事データをリアルタイムに自動連携し見える化できる「BetterEngage」を開発している会社です。

「BetterEngage」には、DATAHUB・CORE・STRATEGY・EXPERIENCEという4つの機能があります。

DATAHUBは、ExcelやPDF、社内の基幹システムに分散されたデータを集約し、表記ゆれや半角全角の不一致などをデータクレンジングを効率化。

COREは、集約された人事データを社員ごとに、売上・勤怠・評価など入社してから現在までを見える化します。

STRATEGYでは、現在の従業員のスキルや配置状況から将来の最適な人員配置をAIを使って予測が可能です。

EXPERIENCEにより、社員自らキャリアプランを作成し共有。

また、社員とマネージャ間のコミュニケーションを活性化させたり、AIによって部下ごとのマネージメント手法を提案します。

「BetterEngage」はこれらの4つの機能により、生産性の向上や社員の育成計画に活用可能です。

  • 代表者: 石原史章
  • 設立:2015年10月6日
  • 資本金:非公開
  • 事業内容: Employee Experienceプラットフォーム「BetterEngage」の開発・販売
  • 参照URL:https://betterengagee.com/

9.株式会社Emotion Tech の SaaS -「EmotionTech CX」-

出典元:https://www.emotion-tech.co.jp/

株式会社Emotion Techは、言葉にならない「感情」を、伝えきれない「想い」を、テクノロジーでカタチにするというビジョンに基づき活動している会社です。

また、キャッチフレーズとして

「イキイキと働く従業員が、感動的な顧客体験を生む」

「感動的な顧客体験が、持続的な企業成長を生む」

を掲げ、従業員のモチベーションが事業の根本であるという考えが提供するサービスへもつながっています。

「EmotionTech CX」は、従業員にアンケートを取り、データを集計・分析可能です。

アンケートは、予め用意されている組織診断・テレワーク診断の他、会社独自の質問を追加可能。組織ごとに回答URLや閲覧制限をかけることができます。

集まったデータを統計解析レポートや個人別レポートなど様々な形で見やすいグラフに加工可能です。

株式会社Emotion Techでは、他にも「EmotionTech CX」という顧客満足度を計測・分析できるクラウドサービスも提供しています。

  • 代表者: 今西 良光
  • 設立: 2013年3月8日
  • 資本金: 349,999,400円(資本準備金含む)
  • 事業内容: 「EmotionTech CX」及び「EmotionTech EX」の開発・運営
  • 参照URL:https://www.emotion-tech.co.jp/

10.株式会社HAB&Co. の SaaS -「SHIRAHA」-

出典元:https://hab-co.jp/

株式会社HAB&Coは、大分県と福岡県にオフィスを置く会社です。

地方ならではのアイデアで社会課題を解決することをコンセプトとし、⾃治体・⾏政から海外アパレルブランドの国内展開までさまざまな事業に携わっています。

「SHIRAHA」は、最短5分で求人サイトを作れ、広報活動や応募者の管理まで行えるサービスです。

時間がなく求人サイトの作成ができない場合でも、AIにより最適な文章や画像を提案

既に求人サイトはあるが応募が少ないという場合にも、「SHIRAHA」ならGoogleしごと検索やIndeedに自動掲載されるので多くの人の目に触れることが可能です。

求人掲載1件・応募者5人までであれば、初期費用・月額料金・成果報酬無料で使えるフリープランが用意されています。

既に、飲食店や建設業、IT企業など様々な業種で利用されており、今後の発展が期待される会社です。

  • 代表者: 森 祐太
  • 設立: 2017年8月15日
  • 資本金: 67,875,000円(資本準備金含む)
  • 事業内容: 自社サービス開発/クライアントワーク/コワーキングスペース運営/有料職業紹介事業
  • 参照URL:https://hab-co.jp/

11.株式会社HERP の SaaS -「HERP Hire」-

出典元:https://herp.co.jp/

株式会社HERPは、従来の経営層と人事だけが採用を行う仕組みから、スクラム採用という現場社員も採用に参加する仕組みを推奨しています。

これにより、各部署で専門的に業務を行っている現場社員の目で確かな人材を採用できる可能性が高くなります。

「HERP Hire」はリクナビやマイナビなど20以上の求人媒体からの応募情報を一元管理可能

採用管理ツールの導入に不安がある場合や他社から移行する場合も、専任のコンサルタントがサポートしてくれるので安心です。

SlackやChatworkと連携できるので、使い慣れた画面で面接や書類選考を管理できます。

「HERP Hire」は、mixiグループやNIKKEIなど大手の会社を始め、現在900社以上の会社に採用されています。

また、「HERP Hire」と連携もできる「HERP Nurture」という社員の優秀な知り合いなど自社へ採用したい人材を管理できるツールも提供中です。

  • 代表者: 庄田 一郎
  • 設立: 2017年3月
  • 資本金:497,467,000円
  • 事業内容: 採用管理プラットフォーム「HERP Hire」、タレント管理プラットフォーム 「HERP Nurture」の提供
  • 参照URL:https://herp.co.jp/

12.株式会社HRBrain の SaaS -「HRBrain」-

出典元:https://herp.co.jp/

株式会社HRBrainは、日本をもう一度経済大国と呼ばれていた時代に戻すことを理念として「仕事に夢を、日本に野望を。」というスローガンを掲げています。

株式会社HRBrainは、最新技術でも画期的な戦略でもなく、社員一人ひとりが夢や希望を持って働ける社会が一番だと考え目標にしています。

「HRBrain」は、ヤフージャパンやサイバーエージェント、アイフルなど大手の会社で採用されているクラウド型のタレントマネジメントシステムです。

具体的な機能として、人材データベースはもちろん、組織図も社員の顔写真を確認しながら管理できます。

そして、蓄積したデータをかけ合わせたり集計することで、様々な分析に活用可能。

一年間にかかる人事担当の稼働時間やコストをどれくらい削減できるか、事前にシミュレーション行うことも可能です。

株式会社HRBrainは、HR technology awardsやグッドデザイン賞、Mizuho Innovation Awardなど数々の賞も受賞。

人事評価のコンサルティング業務も手がけるなど、今後も人事分野での活躍に目が離せない会社です。

  • 代表者: 堀浩輝
  • 設立: 2016年
  • 資本金:非公開
  • 事業内容: タレントマネジメントシステム「HRBrain」の提供
  • 参照URL:https://herp.co.jp/

いかがでしたでしょうか。

これらのサービスを導入することで人事業務にかかるコストや稼働を削減しながら、採用を強化し、優秀な人材を登用できる機会を増やすことができます。

今回は人事のDX推進において「自動化分野」と「意思決定分野」の推進をサポートするSaaS型人事管理システム(HRMS)を提供する企業12社紹介させていただきました。

今後も同業界に関する情報を発信してまいりますので転職先の候補としてご検討いただければと思います。

今回紹介した企業の求人情報やさらにSaaS企業について詳しくお知りになりたい方は無料転職相談実施中ですのでお気軽にお問い合わせください。

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