データ・ドリブン経営という言葉があります。
企業が意思決定する際に、机上のコンセプチュアルな発想よりも、
「統計的な数値やそれまでに事業活動での実績」
「SNSやWebサイト上でのユーザーの行動を分析・可視化した結果」
を基にして、事業や製品の開発・改善を行おうという考え方です。
この文脈でSNSビッグデータをリアルタイムで分析できるAIツールを開発・提供する会社や、チャット・ボット・ツールを提供する会社が注目を集めています。
チャット・ボットは元来、業務の効率化/自動化が第一義的に考えられていたため、マーケティングの文脈でチャットボットが語られることは少し意外かもしれません。
しかし、近年は、顧客接点の増加と顧客ニーズの把握・発掘に活かせるという観点からチャットボットを導入する企業は大企業も含めて増えています。
従来のカスタマーセンターなどのように大量の人員を必要とすることなく、顧客接点を増加させることができるというのは企業にとって非常に魅力的です。
チャットボットが顧客とやり取りした膨大なテキスト・メッセージは、リアルタイムで分析・把握されます。
その後、開発・営業部門へと分析された情報が連携されることで、企業としての事業改善サイクルを早めることも可能です。
新型コロナウイルスの感染拡大を背景に、法人も個人も購買活動がオンラインで完結することが多くなっています。
オンラインの顧客行動データが増えるようになったことからも、ますますこれらのサービスの重要性は増しています。
今回ご紹介する企業12社は、今後ますます重要になるデータ・ドリブン経営を支えるサービスを提供する企業です。ぜひご一読ください。
1.クロスロケーションズ株式会社 -「Location AI Platform」-
出典元:https://www.x-locations.com/
クロスロケーションズ株式会社は「ロケーションテック」のリーディングカンパニーで、次のようなミッションを掲げています。
「多種多様な位置情報や空間情報を意味のあるかたちで結合・解析・可視化し、誰でも活用できるようにすること」。
そのミッションに基づいて、位置情報データ活用プラットフォーム「Location AI Platform」の開発・提供しています。
「Location AI Platform」は位置情報ビッグデータをAIで解析し、様々な分野で活用することができるクラウド型データプラットフォームです。
その基盤としている位置情報データ解析エンジン「Location Engine」も、クロスロケーションズ株式会社が独自に開発したものです。
「Location AI Platform」で任意の地点の訪問者数・滞在時間・訪問者の属性等を把握することで、例えば店舗の今後の動向の先読みや改善に活用することが出来ます。
クロスロケーションズ株式会社は、本社を東京都に構えています。
- 代表者:小尾 一介
- 設立:2017年11月
- 資本金:非公開
- 事業内容:ロケーションインテリジェンス・モバイル広告および付帯する業務一式
- 参照URL:https://www.x-locations.com/
2.コグニロボ株式会社 -「COGNIROBO Cloud」-
出典元:https://www.cognirobo.com/
コグニロボ株式会社は、マーケティング領域にフォーカスしたAIソリューションの提供をしている会社です。
コグニロボ株式会社のミッションは、「発見する楽しみを分かち合う」こと。
AIによる発見で、企業活動における意思決定を支援しています。
近年企業が保持するデータ活用のニーズが高まっており、大手企業ではAIの導入が進められています。
しかしAIの導入・活用は、専門家の知識が必要であるほか、高いコストがかかるとされてきました。
そのため限られた企業にしか広まらず、AI導入の成果を出せる企業も多くはありませんでした。
そこでコグニロボ株式会社は、専門知識がいらず低コストで導入することが出来る「COGNIROBO Cloud」を開発することにしました。
「COGNIROBO Cloud」は、マーケティング課題の解決に特化したSaaS型AIサービスです。
このプロダクトは、経済産業省が行っているサービス等生産性向上IT導入支援事業において、「IT導入補助金2021」の補助金対象のITツールとして採択されています。
このことから、「COGNIROBO Cloud」の信頼性の高さをうかがい知ることが出来ます。
コグニロボ株式会社は、本社を東京都に構えています。
- 代表者:和田 温
- 設立:2016年10月
- 資本金:1億3,489万円
- 事業内容:AI(機械学習・深層学習)を活用したデータ分析事業・AIプラットフォームの開発/販売
- 参照URL:https://www.cognirobo.com/
3.チャットプラス株式会社 -「チャットプラス」-
出典元:https://chatplus.jp/
チャットプラス株式会社はチャットボットのリーディングカンパニーです。
AIチャットボットツール「チャットプラス」の開発・提供を行なっています。
「チャットプラス」の導入実績は業界No.1(※2019年ゼネラルリサーチ調べ)。
10,000社以上のありとあらゆる業種・業態の企業に導入されています。
その機能は約5,000個と豊富で、AI自動回答・データ分析・ユーザー情報取得・外部サービス連携等があります。
「チャットプラス」の導入により顧客接点が増え、売上は最大で200%増加。
顧客からの問い合わせでは、一度に複数人への対応が可能となるため人的コストを80%削減することが出来ます。
また社内で「チャットプラス」を導入した場合は、その問い合わせ対応の70%をチャットボットで行うことが出来ます。
「チャットプラス」は安価で高機能、さらに無料トライアル期間も設けてあるため、導入しやすいのも魅力です。
チャットプラス株式会社は、本社を東京都に構えています。
- 代表者:西田省人
- 設立:2016年8月17日(法人番号指定日)
- 資本金:非公開
- 事業内容:AIチャットボットツール「チャットプラス」の企画・開発
- 参照URL:
- https://chatplus.jp/
- https://www.houjin-bangou.nta.go.jp/henkorireki-johoto.html?selHouzinNo=7010001177714
4.トライベック・ストラテジー株式会社 -「HIRAMEKI XD」-
出典元:https://www.tribeck.jp/
トライベック・ストラテジー株式会社は、企業のデジタルコミュニケーションを支援している会社です。
「ひとにやさしく、つなぐデジタルを」を企業スローガンとしています。
人の気持ちに寄り添いながらマーケティング課題を解決し、企業ブランドを進化させ、企業ロイヤリティを高めることを目標に据えています。
トライベック・ストラテジー株式会社は、マーケティングプラットフォーム「HIRAMEKI XD(ヒラメキクロスディー)」を提供しています。
「HIRAMEKI XD」シリーズには、2種類の製品があります。
ECサイト向けの「XD.COMMERCE(コマース)」とBtoB向けの「XD.TARGET(ターゲット)」です。
それぞれの領域に特化した製品を選ぶことが可能です。
シンプルで使いやすいユーザーインターフェースと低コストで導入出来る点が、他のMAツールと異なるところです。
また国産のMAツールでは初めて、Eコマースプラットフォーム「Shopify」のAPI連携に対応しました。
世界で170万以上の店舗が利用している「Shopify」との連携も、自動化により2工程まで省略することが出来ます。
トライベック・ストラテジー株式会社は、東京都に本社を構えています。
- 代表者:後藤 洋
- 設立:2001年9月4日
- 資本金:1億5千万円
- 事業内容:デジタルマーケティング支援・DXプラットフォーム提供・エクスペリエンスマネジメントの提供等
- 参照URL:https://www.tribeck.jp/
5.メディアリンク株式会社 -「sinclo」-
出典元:https://www.medialink-ml.co.jp/
メディアリンク株式会社は、コンタクトセンターシステム等のトータルソリューションの提供や、チャットボットツールの開発・提供をしています。
メディアリンク株式会社の経営理念は「誠実なシステムソリューションで関わるすべての人に感動とHAPPYを!」です。
消費者にとって一番近いシステムを提供しているという自覚を持ち、常に利用者のことを考えて価値の創造に取り組んでいます。
メディアリンク株式会社が提供しているプロダクト「sinclo」は、業界初のクラウド型Web接客ツールです。
「sinclo」は、Webサイト上においても対面接客のような細やかな顧客コミュニケーションを実現。
オートメッセージ機能では、顧客にとって適切なタイミングで声掛けをすることが出来るので、コンバージョンの増加に効果的です。
導入実績では、ECサイトのCVRが1.5倍に増加したり、サポート時間が従来の1/3まで削減できた企業があり、Webサイトの効果の最大化に一役買っています。
メディアリンク株式会社は、本社を東京都に構えています。
- 代表者:松本 淳志
- 設立:2009年7月31日
- 資本金:20,000,000円
- 事業内容:チャットボット型Web接客ツール「sinclo」の開発・提供
- 参照URL:https://www.medialink-ml.co.jp/
6.モビルス株式会社 -「MOBI AGENT」-
出典元:https://mobilus.co.jp/
モビルス株式会社は、コンタクトセンター向けのCXソリューションを提供している会社です。
モビルス株式会社は、顧客サポート向けの有人チャットサポート「MOBI AGENT」を提供しています。
「MOBI AGENT」は、スーパーバイザーやオペレーターが高い質の顧客対応に集中できるようにサポートを行います。
機能としては、独自AIによる回答支援等のオペレーター支援・オペレーション状況などのモニタリング・ログの統計や分析等があります。
さらに同じシリーズのチャットボットツール「MOBI BOT」との連携も可能です。
よくある質問は「MOBI BOT」で、より細やかな対応は「MOBI AGENT」でと使い分けることが出来ます。
また顧客からの要望により、在宅サポート向け機能も追加しています。
これは、在宅勤務における課題である労務管理・情報セキュリティ・品質管理の維持・向上をサポートする機能です。
導入実績では、LINEによる有人チャットを導入したことで入電数が40%減少した事例があります。
また、「MOBI BOT」の導入で育児休暇中でも働きたい社員のリモートワークを実現した企業もあります。
モビルス株式会社は、本社を東京都に構えています。
- 代表者:石井智宏
- 設立:2011年9月
- 資本金:301,968,000円(2021年9月2日現在)
- 事業内容:コンタクトセンター向け SaaS プロダクト(モビシリーズ)などの CXソリューションの提供
- 参照URL:https://mobilus.co.jp/
7.株式会社 ADDIX -「FARO REPORT」-
出典元:https://addix.co.jp/
株式会社 ADDIX(アディックス)は、DXによる企業のイノベーションを支援しています。
そのミッションは「Enjoy Digital Co-evolution」。
顧客の課題解決に取り組み進化を促すことで、自らも進化を続けています。
株式会社ADDIXは、元々デジタルマーケティングから事業をスタートさせている会社です。
デジタルマーケティングで得たノウハウを駆使し、株式会社ADDIXはコンサルティングやデータの収集・可視化支援ツールの提供を開始しました。
そのような歴史から、株式会社ADDIXは、現状分析・構想策定等の上流工程から開発・運用・内製化支援と一貫して行うことが出来るのです。
Googleアナリティクスレポーティングツール「FARO REPORT」は、Webサイトのパフォーマンスをわずか1分で自動作成するツールです。
定額制で、登録サイト数無制限で使用することが出来ます。
レポート作成に時間を取られることがないので、その時間を別の業務やPDCAを回すのに使うことが可能です。
「FARO REPORT」の導入実績は6,770社にのぼります。
本社は東京都に構えており、名古屋オフィスとフランス駐在所があります。
- 代表者:酒井大輔
- 設立:2008年9月
- 資本金:1000万円
- 事業内容:デジタルトランスフォーメーション実行支援
- 参照URL:https://addix.co.jp/
8.株式会社SocialDog -「SocialDog」-
出典元:https://socialdog.jp/
株式会社SocialDogはSNSアカウント管理ツール「SocialDog」の企画・開発・運営をしている会社です。
そのビジョンは、自社サービス「SocialDog」の「SNSマーケティングツール世界標準」です。
「SocialDog」には、Twitterの投稿管理・フォロワー管理・分析・ソーシャルリスニング等の機能があります。
今後は他のSNSへの対応や海外展開も目指しており、対象マーケットを大きく広げる予定です。
さらに「SocialDog」は国産SNS管理ツールユーザー数ではNo. 1を獲得(※日本マーケティングリサーチ機構調べ 調査概要:2021年2月期実績調査)。
ユーザー数は60万人を超えており、サービス開始以降右肩上がりの急成長を続けています。
また、「ITreview Grid Award 2021 Spring」(※1)でも「LEADER」(※2)を獲得しています。
※1 国内最大級のIT製品/SaaSのレビューサイト「ITreview」で投稿されたレビューを元に表彰するもの。
※2 「ITreview」において、顧客満足度と顧客認知度が高いプロダクトに贈られる称号。
株式会社SocialDogは本社を東京都に構えていますが、2020年6月以降、社員は完全在宅勤務をしています。
- 代表者:小西 将史
- 設立:2016年7月25日
- 資本金:4,477万円 (資本準備金含む)
- 事業内容:Twitter アカウント管理ツール「SocialDog」の開発・運営等
- 参照URL:https://socialdog.jp/
9.株式会社EventHub -「EventHub」-
出典元:https://eventhub.jp/
株式会社EventHubは、イベントやセミナーに特化したプラットフォームの提供をしている会社です。
「人がつながる、世界が近づく」をミッションとして掲げています。
コロナ禍によるオンラインイベントプラットフォームのニーズの高まりにより、株式会社EventHubは急成長しています。
株式会社EventHubが提供しているのは、イベント管理ツール「EventHub」です。
「EventHub」は、イベント開始前から終了後までを支援する機能が揃っています。
チケット販売・セッション登録・顧客とのコミュニケーション・企業間のマッチング・MAツールやSFAツールとの連携等の機能です。
これらの機能により、イベント運営の負担削減・顧客のエンゲージメント向上・マーケティングやインサイドセールスへの情報共有を実現できます。
導入実績としては、600社以上に利用され、イベントの累計参加者数が30万人以上を記録しています。
株式会社EventHubは、東京都に本社を構えています。
- 代表者:山本 理恵
- 設立:2016年2月
- 資本金:2億2,600万円(準備金含む)
- 事業内容:イベント管理SaaS「EventHub」の開発・運営
- 参照URL:
- https://eventhub.jp/
- https://speakerdeck.com/eventhub/zhu-shi-hui-she-eventhub-cai-yong-zi-liao?slide=4
10.株式会社Faber Company -「MIRRUCA」-
出典元:https://www.fabercompany.co.jp/
株式会社Faber Company(ファベルカンパニー)は、SEOプラットフォーム「MIERUCA(ミエルカ)」等を提供している会社です。
「MIERUCA」を通じて、次のような社会を目指しています。
「良い商品やサービスが、それを必要としている人に届く社会」
「ストレスのない検索体験を、だれもが享受できる社会」
「MIERUCA」には、SEO解析・CV率向上・アクセス解析等の機能があります。
ある企業は「MIERUCA」を導入しSEO流入を増加させたことで、約50倍の検索流入が達成できました。
また「MIERUCA」のWebサイト解析により良質なコンテンツを作成することが出来、CV率を大幅に上げた企業もあります。
「MIERUCA」は、「ITreview Grid Award 2020 Summer」で次のカテゴリにおいて「LEADER」を獲得。
「SEOツール」
「アクセス解析・アトリビューション」
株式会社Faber Companyは東京都に本社を構えており、海外にも拠点を広げています。
- 代表者:稲次 正樹
- 設立:2005年10月24日
- 資本金:1億円
- 事業内容:SEOプラットフォーム「ミエルカ」の提供
- 参照URL:https://www.fabercompany.co.jp/
11.株式会社misosil -「Asari Monitoring」-
出典元:https://misosil.com/
株式会社misosil(ミソシル)は、SNS・インフルエンサー分析ツール・競合モニタリングツールを提供している会社です。
競合サイト・入札案件モニタリングオートメーションツール「Asari Monitoring」を提供しています。
「Asari Monitoring」は、クライアントのWebサイトや競合サイトをモニタリングし、可視化して自動通知します。
ソースコードレベルの変更でも見逃さずに通知するため、競合サイトの施策を隅々まで分析することが可能です。
人が目視するよりも早く正確に変更点が確認できるため、業務効率化が図れます。
株式会社misosilは、東京都に本社を構えています。
- 代表者:木村 忠雅
- 設立:2015年
- 資本金:非公開
- 事業内容:解析ツール開発・提供およびマーケティングコンサル等
- 参照URL:https://misosil.com/
12.株式会社Nextremer -「minarai CS Chat」-
出典元:https://www.nextremer.com/
株式会社Nextremer(ネクストリーマー)は、
「遠隔コミュニケーションの最適化」
「データ価値の最大化」
をコンセプトとしたサービスを展開している会社です。
株式会社Nextremerは、AIチャットボットツール「minarai CS Chat」を提供しています。
「minarai CS Chat」は、カスタマーサポートや社内ヘルプデスクなどの一次対応業務を、AIチャットボットがサポートするサービスです。
自動応答と有人チャットの切り替えが出来ます(※BASICプランは有人切り替え非対応)。
そのため自動応答により業務効率化を図りつつ、人による細やかな対応も可能です。
さらにユーザー情報やログの分析により、CV改善や顧客満足度の向上も見込めます。
株式会社Nextremerは、高知県と東京都に本社を構え、石川県にR&Dセンターを構えています。
- 代表者:向井 永浩
- 設立:2012年10月
- 資本金:100百万円
- 事業内容:AIチャットボットツール「minarai CS Chat」の開発・提供
- 参照URL:https://www.nextremer.com/
いかがでしたでしょうか。
今回は、時代の流れに合わせてデータを収集・活用し、企業のマーケティング課題の解決や事業創出を効率化しているSaaS企業12社をご紹介しました。
今後も同業界に関する情報を発信してまいりますので転職先の候補としてご検討いただければと思います。
今回紹介した企業の求人情報やさらにSaaS企業について詳しくお知りになりたい方は無料転職相談実施中ですのでお気軽にお問い合わせください。
コメント