人事評価における目標管理のための個人別のデータや、採用業務における候補者情報などの管理はExcelを多用したものが主流でした。
個人情報の漏えいに対する懸念もあり、Excelで管理してきた上記の情報は他業務と同じデータベースで管理されないことも多く、人事業務のデジタル化は他業務と比べて遅れているといわれてきました。
しかし近年の働き方改革や新型コロナウイルスによるテレワークの導入により、人事業務においてもデジタル化による業務効率化やリモート化の気運が高まっています。
このようなニーズに応える機能を持ちつつ、セキュリティ対策の充実した安全性の高いサービスを提供するSaaS企業は年々増えております。
「場所を選ばず録画面接・オンライン面接を可能にすることで採用活動のデジタル化を促進するツール」
「チャットデータなどを解析し、コミュニケーション状況をリアルタイムで把握、分析して課題を見える化するサービス」
「採用フローや求人、応募者情報などの管理を一元化し、煩雑な採用業務を可視化して自動対応するソフトウェア」
上記の機能を備えたサービスは、これからの人事業務においてますます重要視されることでしょう。
今回はSaaS型の人事管理システム(HRMS)を提供する企業12社を紹介します。
1.ACALL株式会社のSaaS -「ACALL GATE」-
出典元:https://corp.acall.jp/
ACALL株式会社は「Practice and Spread New Workstyle」をミッションに掲げ、人々の「くらし」と「はたらく」を自由にデザインできる世界を目指しています。
ACALL株式会社は、どこでも安心・安全・快適な働き方をサポートする「WorkstyleOS」を開発・提供しており、その中の一つの機能に「ACALL GATE」があります。
「ACALL GATE」は二次元コードでの開錠に特化し、常に二次元コード読み取り画面であるためiPadのタッチ操作いらずで連携したゲートを解錠できる機能です。
来訪者のチェックイン・チェックアウト履歴はWorkstyleOSに記録され、セキュリティ面でも十分安心できる機能です。
ACALL株式会社ではフルフレックスタイム制を導入し、また複業も認められているため、新しいライフスタイルを自身でデザインしたい方にお勧めできる企業です。
- 代表者: 長沼斉寿
- 設立: 2010年10月
- 資本金: 8億4,000万円(資本準備金含む・2020年9月末時点)
- 事業内容: WorkstyleOSの開発および提供
- 参照URL: https://corp.acall.jp/
2.Laboratik株式会社のSaaS -「We.」-
出典元:https://laboratik.com/
Laboratik株式会社は「「働く」に、本当の自由を。」というミッションのもと、チームのエンゲージメントを改善するツール「We.」を開発している会社です。
「We.」はリモートワークするチームのコンディションを見える化したツールです。
Slackと連携して部署やメンバー間のコミュニケーション状況を把握、分析することができます。
チャットデータを利用してメンバーの横のつながりや発信力、影響力をグラフィカルに可視化できるので、改善ポイントを見つけてグループの組織力強化にも役立ちます。
働き方改革に取り組む企業での導入が進んでおり、世間の情勢にも後押しされて今後さらに利用が広がることが予想される注目すべきツールです。
Laboratik株式会社は創業時からリモートワークに取り組み、現在もフルリモートで稼働しています。自分の生活にあわせて仕事をフレキシブルにデザインできる会社です。
- 代表者: 三浦 豊史
- 設立: 2015年7月
- 資本金: 2億円(資本準備金含む)
- 事業内容: 「We.」の開発および提供
- 参照URL: https://laboratik.com/
3.Mogic株式会社のSaaS -「LearnO」-
出典元:https://www.mogic.jp/
Mogic株式会社は「知恵を分かちあい、魔法のように成し遂げる」ことをビジョンに掲げ、eラーニングやオンライン授業支援などのクラウドIT教育サービスを提供しています。
「LearnO(ラーノ)」はMagic株式会社が開発したeラーニングシステムで、導入された法人数は700におよび年間35万人以上が利用しています。
スマホやタブレットでも利用でき、テストの種類も豊富でアンケート集計や学習進捗の確認、動画コンテンツの配信など機能も充実しています。
オリジナルデザインや独自機能などフルカスタマイズにも対応しており、会社の特色を出したい法人の希望にも柔軟に対応できるところも魅力の一つです。
また年に4回以上のアップデートを実施しており、今後もさらなる機能充実に期待が高まるばかりです。
Mogic株式会社は、少人数+ソフトウェア+サーバやロボットの組み合わせで、新しい時代の会社経営を進めています。
また、社内教育やイベント開催にも非常に積極的で、社内で塾を開催したり誕生日イベントの企画なども行っており、とても働きやすい環境であることが分かります。
- 代表者: 山根 陽一
- 設立: 2009年12月16日
- 資本金: 20,000,000円
- 事業内容: クラウドIT教育サービスの提供
- 参照URL: https://www.mogic.jp/
4.NODE株式会社のSaaS -「Movcube」-
出典元:https://www.nodejpn.com/
NODE株式会社は、主に東南アジア諸国出身の外国籍の方向けに日本での就労支援をしているベンチャー企業です。
NODE株式会社が提供している「Movcube」は、採用活動もデジタル化が求められている点に着目して開発した録画面接・オンライン面接用のツールです。
録画面接は、事前に設定した質問を候補者が回答を録画したものを確認することにより、話し方、雰囲気、外国人候補者の語学レベル等を把握可能なサービスです。
場所も日時も制限がありませんので、面談調整が難しい海外在住の候補者の採用に特に貢献できるツールとなっています。
シンプルな設計であるにも関わらず生産性を高めることができ、また僅かな費用でカスタマイズが柔軟に対応できるので非常に魅力的なツールです。
NODE株式会社はゲームやプレゼン大会を開催するなど自由な雰囲気を持った職場です。
「生きる選択肢を増やす」ことを企業理念とし、就職・転職支援をシステム化した事業展開を進めています。
- 代表者: 渡邉 健太
- 設立: 不明
- 資本金: 870.4万円
- 事業内容: 採用支援事業 / 採用業務効率を向上する録画面接ツール「Movcube」の開発・販売
- 参照URL: https://www.mogic.jp/
5.Qasee株式会社のSaaS -「Qasee」-
出典元:https://company.qasee.jp/
Qasee株式会社は、「世の中になくてはならないものを創造し続ける」ことをビジョンに掲げ、働くすべての人にとってなくてはならないインフラツールを目指しています。
世の中に溢れているあたりまえを疑い、常に新たな価値を想像し生み出し続けることをチーム一丸となって意識している会社です。
Qasee株式会社が提供している「Qasee(カシ―)」は、PC内の「働き方」を見える化して組織の問題点や課題点を浮き彫りにさせることを可能にしました。
日々の業務では、メイン業務の他にもメールを返信したり会議に出席したりしますが、一日の働き方をPCの様々な操作状況から時間の使い方や生産性等を把握しています。
その結果、強い組織へと変革をもたらす手助けができるサービスとなっています。
働き方がより一層多様化し、業務効率化のための仕組みがなくてはならないものとなる中で、Qasee株式会社は前線にたってニーズに応えていく事を目指している企業です。
- 代表者: 村田 敦
- 設立: 2020年7月1日
- 資本金: 不明
- 事業内容: 「Qasee」の開発・提供
- 参照URL: https://company.qasee.jp/
6.Resily株式会社のSaaS -「Resily」-
出典元:https://resily.com/
Resily株式会社は、「未来をつくるためのチームの会話をスタートさせる」ことをミッションに掲げ、目標への共感を生むワークスペースを提供しています。
Resily株式会社が提供している「Resily」は、国内企業でのOKR運用に最適化されたクラウドサービスです。
OKRは「Objectives and Key Results」の略称で、目標と主要な成果によって、高い目標を達成するための目標管理のフレームワークです。
MBOやKPIと違い、OKRは組織が一丸となって目標達成させるためのもので、達成できるラインの少し上の目標を設定します。
そのため、目標の60~70%を達成できるように期待値を設定する点もOKRの特徴です。
OKRはGoogleやFacebookでも採用されているマネジメント手法で、これまで様々な組織マネジメント手法が取り入れられてきましたが、現在特に注目されている手法の一つです。
そのOKRに着目し、スムーズに推進してチームを成功に導くサポートを実現したのが「Resily」です。
Resily株式会社は、組織で働く全ての人が共通の目標を目指してワクワクしながら働く事ができる仕組みを提供する事を目指しています
それらを通じてミドルマネジメントや人材育成を強固にしていく事で、多くの企業がビジョンやミッションを達成する事に注力できる支援を行っています。
- 代表者: 堀江 真弘
- 設立: 2017年8月
- 資本金: 1億円
- 事業内容: クラウドサービス「Resily」の開発・提供
- 参照URL: https://company.qasee.jp/
7.SMILE SCORE株式会社のSaaS -「SMILE SCORE」-
出典元:https://smilescore.co.jp/
SMILE SCORE株式会社は人の気持ちに寄り添うコミュニケーションツールを展開する会社です。日本全国の中小企業を対象に「SMILE SCORE」を提供しています。
「SMILE SCORE」はチームリーダーのための1on1感情コミュニケーションツールです。
メンバーが今日の気分に合うスマイルを選択してコメントを入力するとスコア化され、メンバーのサポート役であるメンターがチーム毎のスマイルスコアを把握する事ができます。
メンターはチャットでメッセージを送ってコミュニケーションをとることができるので、異変があったときに素早いフォローが可能な仕組みとなっています。
つまり、「SMILE SCORE」は大切なチームメンバーや若手社員のフォローに役立つツールなのです。
人事担当が常にフォローできる体制がつくれるため、経営者・人事・チームリーダーの悩みをサポートできるサービスとして期待が寄せられています。
- 代表者: 樋口 健介
- 設立: 2018年6月26日
- 資本金: 23,800,125円(資本準備金含む)
- 事業内容: コミュニケーションツール「SMILE SCORE」の開発・提供
- 参照URL: https://smilescore.co.jp/
8.Thinkings株式会社のSaaS -「SONAR ATS」-
出典元:https://thinkings.co.jp/
Thinkings株式会社は「誰もが意志ある仕事をするために誰もが使える方法をつくる」をミッションに掲げ、人の創造性や可能性を引き出すためのソフトウェアを提供します。
Thinkings株式会社は、意志ある仕事をする人には誰もがなれる可能性があると信じており、意思を持った人がやりたいことを実現できるようにするためのサポートを目指しています。
「SONAR ATS」は新卒・中途採用の一元管理を可能とした採用管理システムで、煩雑な採用業務を可視化して自動対応による効率化を実現しています。
「SONAR ATS」は、フロー管理や求人管理、応募者管理など、採用担当者や面接官そして応募者の手助けになる機能を豊富に揃えており、スケジュール管理も自動処理で完結します。
また、さまざまなHRサービスと連携できるため、採用担当者と応募者双方に使い勝手の良さを保って効率的な採用業務推進を実現しています。
Thinkings株式会社は、どう行動して未来を創っていくのか常に考え続ける集団であり続けたいと考えている会社です。
- 代表者: 瀧澤 暁、吉田 崇
- 設立: 2020年1月31日
- 資本金: 不明
- 事業内容: HR Tech事業(sonar ATS、sonar store、sonarまとめてパックシリーズ)
- 参照URL: https://thinkings.co.jp/
9.クラウドキャスト株式会社のSaaS -「Staple」-
出典元:https://crowdcast.jp///
クラウドキャスト株式会社は「Power to the Crowds」をミッションに掲げ、既存の枠組みにとらわれない、新しい発想で世界を変革する個を応援しています。
クラウドキャスト株式会社が着手したのは、キャッシュレスを通じた生産性革命であり、バンキングの不利益からの解放です。
その第一歩として始めたのがクラウドサービス「Staple(ステイプル)」の提供です。
「Staple」は法人プリペイドカード一体型経費精算サービスで、従業員の経費立替や煩雑な経費精算業務の効率化を実現しています。
手作業によるレポート作成の必要がなく、「Staple」で経費を精算・保存が可能なため、従業員やチームの経費管理がしやすいサービスとなっています。
クラウドキャスト株式会社は、これまでの雇用や待遇の常識にとらわれないワークスタイルを追求し、働きやすい会社を目指しています。
- 代表者: 星川 高志
- 設立: 2011年1月
- 資本金: 6億560万円 (資本準備金含む)
- 事業内容: クラウドサービス「Staple」の提供
- 参照URL: https://crowdcast.jp/
10.スローガン株式会社のSaaS -「TeamUp」-
出典元:https://www.slogan.jp/
スローガン株式会社は「人の可能性を引き出し 才能を最適に配置することで 新産業を創出し続ける。」をミッションに掲げています。
新しい創造・変革が生まれ続けることを可能にする新産業ビルダーとなり、キャリア・メディア・SaaSなどの事業展開により、社会をより良く形づくることを目指しています。
スローガン株式会社が提供しているサービスの一つである「TeamUp」は、対話とフィードバックを文化にするクラウド1on1ツールです。
実施フローの効率化やデータの有効活用により1on1の定着を支援しており、外部ツールとの連携やスマホからのアクセスも可能です。もちろんテレワークでも閲覧可能です。
「TeamUp」は、社員一人ひとりの状態をタイムリーに認識することによって、会社全体で社員をフォロー・育成することができるサービスであると言えます。
- 代表者: 伊藤 豊
- 設立: 2005年10月24日
- 資本金: 442,244,200円(資本準備金を含む)
- 事業内容: 新産業領域への人材支援を中心とする各種サービス提供
- 参照URL: https://www.slogan.jp/
11.ハイマネージャー株式会社のSaaS -「HiManager」-
出典元:https://peerly.jp/
ハイマネージャー株式会社は「すべての人が一人で悩みを溜め込まず、気軽に悩みを吐き出す事ができるようにすることで、楽になる」というミッションを掲げています。
ハイマネージャー株式会社は、人事評価のDXを実現するリアルタイム評価サービス「HiManager」の提供およびマネジメントや評価に関するコンサルティングを行っています。
「HiManager」は、目標設定(MBO/OKR)、1on1、フィードバックなどの他、メンバーの良い行動の可視化、調子や進捗をリアルタイムに把握する機能があります。
様々なコミュニケーションサービスとの連携も可能で、とても親和性の高いサービスである事も特徴の一つです。
「HiManager」は、ウィズコロナ時代のハイブリッドワーク環境下でのマネジメントにおいて、より高頻度なコミュニケーションやフィードバックを実現可能にするサービスです。
ハイマネージャー株式会社は、世界で最も関係の性質を向上させている企業を目指しており、今後ますます目が離せない企業です。
- 代表者: 森 謙吾
- 設立: 2018年7月
- 資本金: 不明
- 事業内容: リアルタイム評価サービス「HiManager」の提供、人事コンサルティング
- 参照URL: https://peerly.jp/
12.ファインディ株式会社のSaaS -「Findy Teams」-
出典元:https://findy.co.jp/
ファインディ株式会社は「テクノロジードリブンな事業成長を増やす」ことをビジョンとし、高度でオリジナルなアルゴリズムを用いて人と組織を適切につなぐことを目指します。
ファインディ株式会社が提供している「Findy Teams」は、GitHubやJiraなどのツールを解析してエンジニアリング組織の生産性を可視化するサービスです。
開発チーム毎の活動状況の自動集計、組織の自動診断、ボトルネックや組織の見える化といった機能が用意されており、エンジニアの生産性向上をサポートしています。
また、エンジニアチームの計画と実績の差分やベロシティの可視化、不足しているリソースの可視化による経営レポートの作成サポート機能も兼ねそろえています。
ファインディ株式会社は、テクノロジーを軸に世界規模のスタートアップを目指している会社です。
- 代表者: 山田 裕一朗
- 設立: 2016年7月1日
- 資本金: 7億5765万円 ※資本準備金含む
- 事業内容: リアルタイム評価サービス「HiManager」の提供、人事コンサルティング
- 参照URL: https://findy.co.jp/
いかがでしたでしょうか。
働き方の大きな変化により、人事業務も大きな変革を迎えつつあります。
社員がどこで働いていてもリアルタイムで状況を把握したり、アルゴリズムを利用して採用業務を自動化するサービスは、今後の人事業務に必要不可欠となる事でしょう。
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