「サーズサーズって世の中的に言われるけど何が凄いのかいまいちピンとこない」という方は多いのではないでしょうか。
確かに僕も当初は、SaaSの何が凄いのか、いまいちピンときませんでした。
ただ、ある時SaaSの歴史を勉強した時、「あ、SaaSってやべぇな」と思い至りました。
勉強した今だから言えるのは、SaaSは間違いなく今後の世の中を変革させる仕組みとなりえることです。
今回はSaaSのすごさについて解説していきます。
SaaSのすごさが分からないのは過去との比較がないから
そもそもSaaSのすごさが伝わらないのは、比較がないからです。
過去のアプリケーションでできたことと現代のアプリケーションで出来るようになったことの違いがわかれば、SaaSがそもそもなぜ画期的かと言われるのが分かってきます。
ではこれより過去と比較しながらSaaSのすごさについて解説します。
ASP(90年代のアプリ)とSaaSの違い
SaaSのことを語るにはASPについて語らなければいけないのですが、
ASPと言われてもピンと来ないと思うので、90年代のアプリと捉えて頂ければ大丈夫です。
SaaSは初期投資が不要
90年代はアプリを作成するために、サーバー代やエンジニアの人件費など、莫大な初期投資が求められていました。
資金力のある企業しかアプリを作成することができず、アプリが世の中にまだまだ浸透しないのが現実でした。
しかし、SaaSはクラウド上でアプリを公開するので誰でもアクセス可能であり、そもそもアプリを作成するための初期投資はいりません。
初期費用がいらないだけで、何千万円ものコスト削減が可能になったことがSaaSのすごいところです。
キャッシュフローが格段に良くなる
90年代のアプリを開発するためには上記で解説した通り、初期投資も莫大にかかるうえに、支払った代金は企業会計では数年間かけて減価償却することになります。
しかし、SaaSの多くはサブスクリプションです。
サブスクなので月額利用料金はそのまま月々の営業経費として計上することができます。
減価償却のことを考えなくていいので、企業のキャッシュフローがかなり改善されるようになりました。
設備投資などのコストが低くなる
自社でアプリを開発するにはサーバー代や人件費だけではありません。
コンピューター関連装置のためのオフィス空間、電力、空調設備など様々な設備投資が必要なります。
一方、SaaSはクラウド上で公開されるサービスなのでこれらの設備投資は一切ありませんので、結果、設備投資削減につながります。
人的リソースも削減できる
IT化やグローバル化によりビジネス環境が大きく変化している中、恒常的なシステムの拡充や縮小が求められてきます。
しかし、90年代のアプリだとそうしたビジネス環境の変化に対応するためには、多くの人的リソースを割く必要があり、リソースを多く持っている会社でしか対応することができませんでした。
例えば、ユーザーが増えてサーバーを増設する場合は、サーバーの調達から設置まで全て社内でやらなければなりませんでした。
しかしSaaSだと、ユーザーが増えたとしてもクラウド上なのでサーバーの増設等は基本的に不要なので、人的リソース削減につながります。
最新版のアップデートが常にされる
例えば税金関連のアプリを使っているときに、消費税が引き上げられますと言われてるのに、アプリが消費税の引き上げに対応してなかったらどうでしょうか。
全く使い物になりませんよね。むしろ大きな損害を被ってしまう可能性がありますね。
一方90年代のアプリでは、そうした法改正などの環境変化に順応していくためには、それなりの人的リソースや資金が必要でした。
しかし、SaaSだと人的リソースや資金がなくても月額利用料金だけ払えば、あとはSaaSプロダクトの運営元のエンジニアが日々のアップデートをやってくれます。
つまり、SaaSになることで最新版へのアップデートは運営元の会社がやってくれるので、急激な環境変化でも対応できるようになります。
ユーザーごとにカスタマイズができる
90年代のアプリはユーザーごとにカスタマイズできる範囲が狭く、ユーザビリティは低い状態でした。
しかし、IT技術の発展とともに、SaaSプロダクトはユーザーごとに使いやすいようにカスタマイズできるになりました。
例えばみなさんが使ってるSlackも、メンバーごとに権限付与を変えられたり、会社ごとにオプションプランを取り付けることができます。
このように、個々のユーザに合わせて使いやすいを設定変更が容易にできなかったのがSaaSのすごいところです。
キャリア目線で見るSaaSのすごさ
これまではSaaSプロダクトのすごさについて話しましたが、
一方キャリア目線のSaaS凄さでいうと、市場価値がこれほどまで上がりやすい環境はないことです。
その理由はサブスクという仕組みにあります。
サブスクなので、クライアントから価値がないと思われてしまえばすぐにチャーン(解約)してしまいます。
だからこそSaaS企業に勤める従業員は自社プロダクトを1日でも長く使ってもらえるよう、クライアントの経営課題を解決できるようコミットしなければなりません。
なので世の中では、市場価値を上げる=最高の顧客体験を提供できるかが問われてます。
つまり、SaaS企業に勤めることで世の中で強く求められている、顧客体験提供力を高めることができます。
まとめ
以上、過去のアプリケーションと比較してSaaSの凄さについて解説しました。
SaaSはまだまだ成長途中です。
今回の記事で書いたこと以上の変革を与える可能性を秘めてます。
コロナで不況の中は、これだけ確実に伸びると言われている市場は無いので、
将来が不安な方や市場価値を上げたい方はSaaSへの転職を考えてみてはいかがでしょうか。
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