SaaSに行きたいという人がめちゃくちゃ増えてるこの頃。
そんな人たちに「ちょっと待て」と言いたい。
SaaS営業はもちろんメリットもたくさんあるが、その分デメリットもたくさんあります。
SaaSがこれだけもてはやされている一方、
SaaS営業のデメリットを解説している記事があまりないんじゃないかと思い、今回の記事を書きました。
SaaS営業はいいことばかりではない
SaaSは確かに世界の市場規模的にも日本の市場規模的にも右肩上がりで、この先もめちゃくちゃ熱い市場なのは間違いありません。
SaaSに興味ある方や自身の市場規模を伸ばしたいと言う人はぜひおすすめしたい業界ですが、現実はいいことばかりではありません。
僕個人のお話をすると、正直、僕はSaaS型の営業は合わなかったです。
僕自身、仕事の進め方としては当たって砕けろ派ですが、SaaS営業(特にカスタマーサクセス)は石橋を叩いて渡る能力が求められます。
どちらが良いと言う話ではなく、単純に僕の性格を踏まえるとSaaS営業は向いてなかったと思います。
このようにSaaS営業とはいっても魅力的な部分だけではないので、実体験を踏まえてSaaS営業のデメリットを解説していきます。
SaaS営業職のデメリット(仕事編)
デメリット① 個人プレーが比較的難しい
チームではなく個人プレーが好きな人はSaaS営業職は向いてません。
SaaS営業は、組織全体で各部署が密に連携をしながら効率よく仕事を進めることができる一方、個人の裁量の幅が狭くなります。
例えば、インサイドからフィールドへ顧客をパスする時、インサイドの人にとっては質の良い顧客だと思ってたが、実際にフィールドで営業をかけると質の悪い顧客であることが分かったとします。
これが従来の営業スタイルであれば自分で顧客を選ぶことができるので、自分の基準で優先顧客を選んだり、見込み顧客であれば自分の好きなタイミングで教育をするなどができます。
ただSaaS営業の場合は会社全体で密に連携をしながら営業を進めていくので、上記のような個人プレイはしにくい環境にあります。
このように個人の裁量が大きいところで働きたいと言う方はSaaS営業は不向きです。
デメリット② 当たって砕けろ的な営業はできない
SaaS営業はサブスクリプション型なので、いかに顧客に長く使ってもらえるかを追求します。
しかし裏返すと、一回でもお客さんの信頼を損ねると次回契約につながりません。
つまり、SaaS営業はやらかしたら一発アウトなゲームです。
だからこそ、たくさん失敗をしてそこから学びを得たいという方は非常にやりづらいビジネスモデルです。
デメリット③ 結果が出るまで時間かかる
SaaSはリテンションを狙うゲームですが、これを逆にいうと、目に見える成果が出るまで時間がかかります。
例えば契約期間が1年間のお客様の場合、受注してから1年間カスタマーサクセス業務にあたるのですが、その後も続けてくれるかどうかが見えるのは1年後になります。
つまりなにが言いたいかというと、1年に及ぶカスタマーサクセス業務の成果が見えるのは1年後になります。
これが従来の営業であれば、結果はもっと短いスパンで見えてきますが、
SaaS営業の場合は目に見える結果が出るまで非常に時間がかかるので、短期間で成果を出したい方は不向きです。
デメリット④ 稼ぎにくい
分業制の営業は、一人ひとりの裁量は小さく、その分、インセンティブの割合も低くなります。
個人の裁量が小さいと、会社の売り上げにどれだけ貢献できたかが見えにくいので、
結果、インセンティブを支給するにあたる理由が見えにくいという背景があります。
なので、ガッツリ自分で動いてガッツリ稼ぎたいという人はそもそも不向きです。
デメリット⑤ 常に走りながら改善を求められる
従来の営業であれば、物を売ることというふうにゴールが1つしかないのでやりやすいですが、
SaaSはお客さんの課題解決することを通してリテンションを狙います。
つまり、お客さんによって解決したい課題は千差万別なので、それに合わせて営業を変えていくことが求められます。
良い言い方をすると、自分自身でプロダクトを改善したという手触り感を得ることができますが、悪い言い方をするとお客さんに振り回される業務です。
その意味で言うと、SaaS営業は常に改善しながら常に走りつづけなければならず、それが耐えられない方が不向きです。
SaaS営業に向いてない人
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- 個人としてバリバリ成果を上げたい方
- インセンティブで稼ぎたい方
- トライ&エラーを繰り返しながら仕事を進めていきたい方
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チームではなく、個人として成績を上げたかったり、裁量を持って働きたい方はあまりオススメではありません。
まとめ
以上、SaaS営業のデメリットを解説しました。
僕自身のところにSaaSへ行きたいという相談も非常に多く、僕個人としても非常にお勧めの業界なのでぜひ皆さん目指してほしいという思いがある一方、
デメリットを踏まえた上でSaaSを目指して欲しいという思いがあります。
「SaaS営業へ転職したい」という方は自身のキャリアを後悔しないよう、この記事に書いてあることをふまえてキャリア選択をしていただければと思います。
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